鹿の舟のいま

銭湯

奈良町さんぽ.jpg

 

 

ゆったりとした時間が流れる奈良町。

 

はじめて訪れる方は、どこをどう回ればいいのか、

すこし戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

小さな路地がいくつもあり、家かな、と思い通り過ぎたまさにそこに、

素敵なお店が隠れています。

町家を利用したカフェやゲストハウスもすっかりお馴染みになり、

雑貨店も数多くオープンしました。

 

奈良特有の、のんびりとした時間に心が落ち着くだけではなく、

「こんなところに!」がたくさんあり、わくわくさせてくれる奈良町は

多くの人に愛され、時代と共に変化してきました。

 

 

奈良町の始まりは奈良時代、710年頃と言われており、

平城京の外京として多くの社寺がおかれ、発展しました。

 

平安京遷都の後、外京は仏教寺院を多く有していたために、

平城京の多くが風化していく中、町を維持することができました。

 

鎌倉・室町時代には、商業や手工業により発展していきますが、

安土桃山時代には、郡山城に入った豊臣秀長の支配下におかれ、

郡山の繁栄をはかるために奈良町の商業が統制された過去もあります。

 

江戸時代、奈良奉行がおかれると産業の町として栄え、

再び活気を取り戻していきました。

この時代に発展した、伝統工芸品である奈良晒や奈良団扇は有名で、

晒はふきんに加工されるなど、今も奈良町の代表的なお土産として知られています。

 

様々な時代を乗り越え、観光の町として賑わいをみせている奈良町は、

戦災を免れており、江戸時代末期から明治時代にかけての

趣ある町家が残ります。

 

 

そんな奈良町を思い思いに歩いていると、

見つかるのはお店だけではなく、昔ながらの銭湯です。

 

花園新温泉.jpg

 

 

ここにも。

 

扇湯.jpg

 

 

職人さん達が足しげく通い、日々の疲れを癒されていたそうな。

 

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奈良町の中心から徒歩15分圏内で行くことのできる銭湯は、旧市内で7か所。

内風呂が無かった時代から、ずっと地域の方に愛され続けてきました。

 

銭湯内観.jpg

 

 

今ではスーパー銭湯や福祉センター等を使用される方も多い中、

ここ奈良町では、桶とタオルを持って足しげく通う方の姿も見かけます。

 

古くから使われ続けてきた道具が並ぶあたたかな空間は、

奈良町の銭湯だからこそ感じられるもの。

 

 

たまにはのんびりとお湯に浸かり、新しい季節への準備を始めてみませんか。

 

 

銭湯の詳しい場所は、「観光案内所 繭」のスタッフまでお尋ねください。

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