鹿の舟のいま

ヒノヒカリ

6月に苗を植えた[鹿の舟]の田んぼ

 

少しずつ成長していく稲穂に季節の移ろいを感じ、

日本らしい温かみのある風景が[鹿の舟]に広がります。

 

稲.JPG

 

 

今は、案山子が田んぼの守り神として見守ってくれており、

今週末の23日(日)には収穫の時を迎えます。

 

案山子.JPG

 

 

案山子は鎌倉時代から作られてきました。

今では見かける場所も少なくなりましたが、個性溢れる案山子から

生産者の方それぞれのお人柄が溢れています。

 

奈良県内でも多くの地域で稲刈りが始まっており、

多くの方の食卓に新米が並び始めるのではないかと思います。

 

 

[鹿の舟]の田んぼでは「ヒノヒカリ」を育てています。

九州地方を中心に広まっている品種ですが、

奈良県の稲作の奨励品種に選ばれており、奈良盆地でも広く栽培されています。

 

「ヒノヒカリ」は「コシヒカリ」と「黄金晴(こがねばれ)」という品種を

交配して作られました。

味と香り、粘りのバランスが良く、色つやも炊き立ては絶品です。

また、食感も良く、もちっとしていますがべたつかないため、

炊き込みご飯や丼ものにも向いています。

 

「ヒノヒカリ」の名前の由来は、西日本や九州地方の太陽を表す「日」と、

お米の光り輝く様子を表した「ヒカリ」からきています。

 

 

縄文時代に日本に伝わり、弥生時代には水田が作られていたといわれる稲作文化。

 

長い長い年月を経て現在に至るまで、稲作は日本人の食や暮らしに

深く寄り添ってきました。

 

そして、農機具の発達とともにお米の生産量も増え、

日本人の生活の様も変化していきます。

 

「観光案内所 繭」の展示室では千歯こきをはじめとする農機具、わら製品の展示と

[鹿の舟]の田んぼの移り変わりを写真でお伝えしています。

(22日(土)はイベントで使用するため展示はお休みし、23日(日)から再開いたします)

 

その当時の暮らしのあり方や知恵に想いを馳せていただければと思います。

 

俵編み.JPG

 

 

[鹿の舟]の稲刈りは、どなたでも自由にご参加いただけます。

 

10月23日(日)10時頃から、稲刈りが終わり次第終了いたしますので、

気軽にお立ち寄りいただき、稲刈りを通して日本のこと、日々の食事のことを

改めて考える時間になればと思います。

 

 

10月22日(土)から10月30日(日)まで、

真木テキスタイルスタジオ展 ganga+maki」も始まります。

 

繭の和室が、手仕事で紡ぎ出された布たちのあたたかく優しい雰囲気に包まれます。

秋の[鹿の舟]をどうぞお楽しみください。

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