鹿の舟のいま

奈良古比古神社の樟

緑に包まれた空間の中で佇む「樟(くすのき)」。

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樹齢1000年を超える樟の巨樹は、周りの木々の中でも、
ひと際、存在感を放っています。

樟の大きな枝ぶりによって日中は日影が涼しく、
木々に包まれ周りの環境から切り取られたような、
すぐそばに家並みがあることさえも忘れてしまいそうなほど
心地よい空気が流れています。

苔生した木肌が歳月の流れを感じさせ、
より神聖な雰囲気を醸しています。

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こちらの樟は「奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)」の
境内にあり、ご神木として守られています。


般若寺から奈良阪を更に北へ向かうと、
京都に抜ける道の途中に奈良豆比古神社があります。

奈良豆比古神社は、奈良山春日離宮の地で病気の療養をしていた
志貴皇子(しきのみこ)がご逝去された後、
この方をお祀りするために、お社を建てたのが始まりとされています。

奈良阪の氏神様として地域を守り続けていますが、
かつては「奈良坂春日社」と呼ばれており、
ご祭神と春日大社との関係も深かったようです。

「春日社」と刻まれた石灯籠が境内の随所に見られ、
当時の名残りを感じます。

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鳥居を抜け真っ直ぐ進むと、舞台が目に入ります。

毎年10月8日の夜には、この舞台を使い、
能楽の原典といわれている翁舞が奉納されます。

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この舞台の手前から脇にある小道を進み、
窪地を下る途中に、樟が鎮座しています。

樟の回りには窪地に合わせて階段があり、神社の境内を
1周できるように小道が配されています。

階段を下り、下から樟を見上げると、
その迫力に息を呑むほどです。

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奈良阪まで少し足を延ばしてみると、素敵な場所と出会えます。

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