生活学校の講座

特別講座 「よむ」 講師/堀部篤史

2017年度 特別講座「よむ」 開講のお知らせ


終了しました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。



今回の講座テーマは「よむ」。
講師は、京都・丸太町にある本屋「誠光社」を営む堀部篤史さんです。



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堀部さんは、全国的な人気を誇る「恵文社一乗寺店」の店長を経て、
2015年11月、自らの書店「誠光社」をオープンされました。

個人経営の「街の本屋」が姿を消しつつある今、
既存の流通システムに寄りかからず、
本屋の新しいあり方を提案すべく始められた「誠光社」。
堀部さんは、この場所を「ささやかな実験でもある」と話されます。


京都で生まれ、ご自身も「街の本屋」に育てられてきたという堀部さん。
店主の意志が宿った本棚は、
新たな本との出会いや、まだ見ぬ分野への好奇心を刺激してくれるものです。

土地に根付き、お客さんと相互に影響し合いながら、
柔軟に変化し続ける本棚を備えた本屋。
そんな本屋のあるべき姿を、京都の丸太町で体現されています。



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カルチャー全般にも精通した堀部さんに、
今回の講座では、一冊の本から拡がる世界を豊かに楽しむ、
あたらしい「本の読み方」をご紹介いただきます。

現代生活において、特定の情報を得るためならば、
インターネットで検索すれば事は足り、
本を一冊読む必要はないのかもしれません。

ではなぜ、私たちは本を読むのでしょうか。本を通して得られるものとは?

本とともに、これからの生活をより楽しむためのエッセンスが詰まった講座です。

皆さまのご参加をお待ちしております。


二日間にわたり、下記内容にて開催いたします。

※内容は、多少変更になることもございますが、ご了承くださいませ。
※課題本となる本など、順次ブログ・SNSにて紹介いたします。
どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

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日時:2017年5月20日(土)・21日(日)
定員:20名
会場:[鹿の舟]繭
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5月20日(土)

10:00~12:00 講座1
「本の読み方、本屋さんの楽しみ方」


いま必要とされる本とは、本を読むことで得られるものとは、
本屋に足を運ぶ意味とはなんなのか。

長年書店を運営、経営し続けてきた堀部さんより、
誠光社の店作り、本棚作りのメソッドを具体的に紹介いただきながら、
本というメディアのあり方や、本屋の存在意義などを考えます。



13:00~16:00 講座2
「ブックトーク」


「嗜好品としての本」・「背景からの学び」を、具体例を交えてご紹介。
小説から写真集、料理本にアートブック、時には映画や音楽にまで脱線しながら、
本から本へとリンクする読み方を学び、自ら「次の本」を選ぶスキルを身につけるレッスン。

今回は、J.D.サリンジャーという作家を出発点に、
映画、音楽、アメリカ文化などを横断するトークを繰り広げていただきます。

ウェス・アンダーソン監督の『ロイヤル・テネンバウムズ』、小泉今日子、チャールズ・チャップリン、翻訳ごとの違い、
小津安二郎、ポール・トーマス・アンダーソンなど、幅広い作家、作品についてお話します。

特定の本の解説や考察ではなく、
読書によって世界が広がるメソッドを知っていただくためのトークです。
本や音楽、映像を交えたライブ感のあるブックトークをご体験ください!


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5月21日(日)
10:00~12:00 講座3
「読書会」


今回の課題本は『シカゴ育ち』スチュアート・ダイベック(白水Uブックス)。
20日のブックトークの最後に、この一冊から一編を選び、一晩で読んで来ていただきます。
その内容について、前日のブックトークのスタイルで解説し、語り合います。
作中に登場するレコードを流しながら、作品世界を夜深く体感します。

※一時間もあれば十分読み切れる短編小説です!
是非気兼ねなくご参加くださいませ。
(書籍代は参加費に含まれております。)


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【参加費】

[A]2日間通し参加(講座1+2+3).........13,000円+税
[B]20日(土)のみ参加(講座1+2).........9,000円+税
[C]21日(日)のみ参加(講座3).........4,000円+税

※課題本一冊付き
※[A]・[B]昼食付き
※2日間通しての受講をおすすめいたします。

お申込み希望の方は、くるみの木オンラインストアにて、チケットをご購入ください。



※お問い合わせは、繭(0742-94-3500)まで


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堀部篤史

1977年京都市生まれ。
京都・丸太町の本屋「誠光社」店主。
本のある空間をつくるお手伝いや、執筆・イベント出演など多岐に活動する。
著書に『本を開いて、あの頃へ』(mille books)、
『街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。』
(京阪神エルマガジン社)などがある。


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