生活学校のお知らせ

梅干し教室 開催いたしました

朝の曇り空から一転、晴れ間が見られた梅雨の合間に、
[鹿の舟]では3回目となる梅干し教室を開催いたしました。

ume blog00 (1).jpg


講師は、[鹿の舟]で青空市を開催している「八百屋ろ」の高橋秀夫さん。

今年も、梅の実は西吉野の萩本さんが育てた「うちだ」を使用し、
伊豆大島の自然塩「海の精」と一緒に梅を漬けていきます。

会場に足を踏み入れると、梅の甘酸っぱい香りがふわっと広がり、
皆さま自然と笑顔がこぼれます。

まずはヘタ取り。
楊枝を用いてひとつずつ取り除いていきます。

ume blog00 (2).jpg


梅を一つずつ手に取り、美味しくなるようにと
思いを込めて、作業に臨まれます。

今年の梅は大きさもちょうど良く、手になじみます。

高橋さんからは、一昨年開催した梅干し教室の話に遡る場面もありました。
申年に採れる梅の実は大振りだと言われているのですが、
何故そう言われるようになったのか等、歴史的な話も飛び交います。

作業の合間に、高橋さんから萩本さんの梅にかけるこだわりや、
作る時のコツなどを伝えてもらいます。

ヘタを取り除いた梅の実を洗います。
水に濡れると、より鮮やかに、艶やかになる梅の実。

ume blog00 (3).jpg


洗った梅の実は一つずつ水気を拭き取ります。

赤紫蘇や「もみしそ」を入れるタイミングなども教わり、
皆さま、自分の思い描く仕上がりを想像されます。

ume blog00 (6).jpg


初めて梅干しを漬ける方も多く、質問も多く飛び交うなか、
高橋さんが一つずつ丁寧に答えていきます。

容器を消毒し、いよいよ梅の実と塩を詰めていきます。

ume blog00 (4).jpg

ume blog00 (5).jpg


作業が終わった後は、一服をしながら改めて質問の時間を設けます。

また、民俗学に詳しい高橋さんより、奈良の梅の歴史として、
月ヶ瀬の梅から作られる発色剤「烏梅」の話も飛び出しました。

また、会場の読書室の隣では、八百屋ろ青空市を開催いたしました。

夏野菜や梅の実と並んで、ひと際目につくのが、今年初採れの「すもも」。
甘い香りときれいな色に目を奪われます。

ume blog00 (9).jpg


今年の梅干し教室は、朝に発生した地震の影響により、
やむなく参加を断念された方もおられた中での開催となりました。

大変な状況のなかで、ご参加くださった皆さま、有難うございました。

今回不参加となった皆さま、被害に遭われた皆さまのご状況はいかがでしょうか。
お見舞いと、一刻も早く復興をお祈り申し上げます。

生活学校へ戻る

日本語   |   English