鹿の舟のいま

秋の展覧会

芸術・文化の秋ですね。

IMGP8164ccc.jpg

あちらこちらで展覧会やフェスティバルが開かれています。


奈良でも昔から芸術・文化で地域を活性化しよう

という試みがあったようです。

まずは明治の初めの奈良博覧会。


東大寺の回廊が会場となり県内から文化財を集めた

大規模な展覧会が開催されました。


当時は交通の便も今ほど良くなかったはずですが、

80日間で約17万人の入場者があり、盛況を博したそうです。


正倉院や寺社の宝物が陳列され、明治維新後、

散逸のおそれがあった文化財や伝統工芸の保全に

関心が高まったと言われています。



そして、奈良時代を代表する宝物の数々を公開する正倉院展。

IMGP8176.JPG

戦火を逃れるために貴重な宝物を正倉院から

帝室博物館(現在の奈良国立博物館)に移したことがきっかけでした。


終戦後、宝物を正倉院に戻そうとした時、

奈良の人々から「戻す前にぜひ一般に公開してほしい」という声が高まり、

昭和21年(194610月に第一回正倉院展が開かれたのです。


当時はまだまだ混乱が続き、日々の生活もままならない状況でしたが、

長蛇の列ができ22日間で約147千人が来場したという記録があります。


正倉院展を見て「生きる力が湧いてきた」、「希望をもらった」

といった言葉が聞かれたそうです。


一度きりのはずだった展覧会は、今日まで続いています。

IMGP8136 c.jpg

終戦後の人々の心の糧になった宝物たち、

人々の願いが集まって始まった展覧会、


そんな背景を想うと、より興味深く、親しみを持って観賞できそうです。


近くの奈良公園では115日までくるみ木も出店している、

食のフェスティバル ‐ シェフェスタも開催されています。


ぜひ味覚の秋も併せてお楽しみください。

会場c.jpg

鹿の舟ページへ戻る

日本語   |   English