News

『おやおや、奈良でも熊さんかい?』by東京903会

1.jpg


北海道土産の定番、木彫りの熊。
昔懐かしい記憶が蘇る方もたくさんいらっしゃると思います。
そんな木彫りの熊が、最近じわじわと注目を集めています。

その発祥は、北海道南部の八雲町。
元々は大正時代、この地で農場を営む尾張徳川家・義親公が、農民たちの現金収入を得るための産業として、さらには冬場の文化的楽しみとして、ペザントアート(農民美術)をスイスから持ち込んだことが始まりとされています。
同時期に、旭川などでもアイヌ民族を中心に彫られるようになり、その後全道へと拡大。
北海道の木彫り熊は広く知られるようになりました。

北海道の木彫り熊と聞けば、誰もが思い浮かべるあの鮭を咥えた姿。
しかし、初期に彫られたものは、鮭を咥えたりはしていません。実はあのスタイルは戦後に普及したもので、彫り始められた当時、「鮭は咥えるより背負うもの」でした。

彫られた地域によっても作風に違いが見られます。
作家の個性も顕著で、面だけで彫られたものや細かく毛を彫ったもの、力強い表情をしたものやまるまるとした可愛らしいものなど様々です。

この夏、北海道の木彫り熊の魅力を全国に広める「東京903会」の巡回展が、東京、北海道に続き、今度は奈良にやってきます。今展では全国的に高い人気を誇る大住潤氏、高野夕輝氏という、二人の現代作家の熊彫作品を展示販売も致します。

ぜひ緑豊かな夏の庭にお気に入りの熊に出会いにいらしてください。



2.jpg

3.jpg




----------



『 おやおや、奈良でも熊さんかい? 』
会場:くるみの木 pieni35
会期:2020年8月7日(金)~8月16日(日)
※会期中11日(火)、12日(水)は定休日です。
時間:11:00~17:00
企画:東京903会
ご紹介作家:大住潤氏、高野夕輝氏
初日には大住潤氏が、会期前半には東京903会の安藤夏樹氏も在廊してくださる予定です。

※状況によっては整理券をお配りする場合がございます。
※会期中ごろより、オンラインストアでのご紹介も予定しております。
詳しくはくるみの木HP内「イベント」のページにてご案内をいたします。
※感染対策のため、入場制限をさせていただく可能性がございます。
※入場の際にはマスク着用、手指の消毒をお願いいたします。

----------

【大住潤 profile】
1980年
長野県に生まれる。
1999年
初海外インド一人旅。
北インドの雄大な山々を見たとき、初めて「自然 」を意識する。
帰国後、アラスカ写真家の星野道夫氏のエッセイを読み、先住民族の方のこと、自然、動物に惹かれ始める。
2005年
Ainu crafts『ague』にて、藤戸幸次氏の木彫作品に出会い感銘を 受ける。感動が忘れられず、北海道へ藤戸幸次氏を探しに行く決意をする。
2006年
単身北海道へ渡り、藤戸幸次氏に師事。
2009年
Ainu crafts『ague』から店舗を譲り受け、 自身のアトリエ兼店舗オープン。
2010年
師匠が突然の死去。深い悲しみの中、師匠の道具を譲り受ける。
その後、根付師 齋藤美洲氏から根付彫刻を学び始める。
2013年
閉店後、自然を求めて東京から山梨に移住。
2015年
ある方からの一言に背中を押され、熊を彫り始める。千葉県 市川市 第13回「工房からの風」に出展
2016年
ヒナタノオトにて初個展。

【高野夕輝 profile】
北海道生まれ
十勝にて畜産学を学んだ後、現代美術作品のファブリケイターとして活動
2005年~2012年
grafに所属
現代美術作品の制作や家具製作を担当
2012年
北海道に移住、鹿追(しかおい)町にて、pageとして活動開始

【about 東京903会】
北海道の木彫り熊の魅力を全国に発信すべく、エディターの安藤夏樹氏を中心に結成された東京903(くまさん)会。
著書に、北海道八雲町で彫られた熊についてまとめた『熊彫図鑑』がある。