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KiKusa展 時の草は全てに降り注ぐ

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セオリツヒメ


三重県にアトリエを持ち、野山の植物でアート作品を作られる
「KiKusa」@kikusa_botanique
による展示会を開催いたします。


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瀧原竝宮

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瀧原宮の森



KiKusa 展
時の草は全てに降り注ぐ
Time is Shining Everything

時間 / 10:00-17:30(最終受付)
会場 / くるみの木暮らしの参考室ミュージアム内企画室
入場料 / 600円(税込)



古来から私たちの暮らしの中には"祈り"の場があった。
毎日に神棚で手を合わせ、先祖仏に手を合わせてきた。
日本人の宇宙観では、神さまは「自然」と捉えることもできるし、
「草木山川」と言い換えることもできる。
人の日々の営みと自然が背中合わせだった時代には、
草や木、山や川に手を合わせる "祈り"の所作は何の違和もなく美しい姿だったろう。
願いを込めた御札や注連縄のように、暮らしの中に神さまの象徴としての植物を飾ってきた。
"祈り"は象徴世界であり、相対する日常的空間(物理世界)と 神話的空間(象徴世界)が一対になることで、
虚と実は重なり合い"世界が動き出す"ことを先人たちは知っていた。
時を逆流させて今、名も知らぬ草は余すことなく野に生きている。
有機世界の透明なエネルギーが、その藍色の影と一緒に全てに降り注いでいる。


-古代瀧原宮的植物アート装置-

伊勢神宮の中でも重要な別宮である「瀧原宮(たきはらのみや)」。
"祈り"を美しく可視化した「伊勢」の世界は、二千年の深さで立ち現れたアート空間となり、
私たちの奥に眠る"祈りの心"の感覚を思い起こさせる。
VISONはその伊勢神宮と瀧原宮とをつなぐ街道のちょうど真ん中にある。
此処に"古代の瀧原宮"を草花のアートで再現させる植物空間を設ける。
日本の聖地ラインである「中央構造線」の線上にある多気のVISON。
中央構造線上は「ゼロ磁場」と呼ばれ、"多気"もまた特別な"気"を持つ地帯である。
訪れる人の波動を整え、罪穢れを祓い清める植物アート装置としての象徴的感性を体感してもらい、
今日から古代へと"祈り"の古層に想いを馳せる。

KiKusa
堀之内 信哉


KiKusa
堀之内 信哉・彩
野の草花や山の木葉の自然な姿から植物のアートを探し求める。
民族的な植物伝承の縁起と美しさからつくる「正月を祭る」「水無月祓え」を毎年に開催。
自然な営みの田畑で米・野菜を自然農でつくる「野の菜 NONONA」「野の禾 NONO-INE」を2021年より始める。
「アート」「信仰」「農」から生まれる"何か"を信じ、自らの役割に導かれているようにゆるりと歩を進める。


photo by Shinya Horinouchi(KiKusa)

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