[鹿の舟］囀 月乃音 中国茶稽古記録 7月

臺灣茶 taiwan-cha 弐

六龜山茶区臺灣茶/野放茶をめぐる旅

新発山茶区、花果山茶区、寶山茶区、茂林山茶区、

獻肚茶区の五大茶山より成り立つ六龜山茶区は

台湾中央山脈に位置し、台湾原生種椿が最も広範囲に自生する

台湾林務局は「野放茶」の育成を守り

先住民や山々の環境を保護している

10年以上、茶葉を絞るために使用された布は

ふくよかな茶の色が染み独特の表情を映している

小關山野放茶
高雄市六甕寶山二集専地区

花茶香青茶　2023年2月
茶の甘みにかすかな塩味や酸味、
重ねるごとに変化する豊かな味わい

原味香青茶　2023年3月
糖度が高く濃厚な深み、
透明感まで感じる他に類がない独自の風味
茶杯の水面に浮き立つ豊かな香り

白茶　2023年1月
萎凋と乾燥のみの工程で作られる白茶
力強く葉の形状が残り、
葉には多彩な色のグラデーション
清々しくほのかな甘さと渋み、
「植物」を感じる初々しい香りが印象的な白茶
果実味あふれる棗の冷菓とともに

年月を経た茶道具ひとつひとつ

茶の色が深まる豊かな表情には、まわりに集う人々の気配

乃月先生の一つの言葉の向こうには

台湾に暮らし茶を育て、生きる人の面影が響きます

目の前の茶葉に始まり、自由に広がる茶の世界

次回8月29日開講です