鹿の舟のいま

ひな巡り

3月3日は上巳の節句、ひな祭りの日として親しまれています。

雛 一刀彫.JPG


最近では、ひな壇を飾る家庭も少なくなり、
ひな人形を目にする機会が減っているそうですが、

奈良市やその周辺では桃の節句に合わせて、
ひな人形を公開しているところがいくつかあります。


平城宮跡にほど近い法華寺では、3月1日(木)から3月11日(日)まで、
「古代ひな人形展」が開催されています。

法華寺は天平時代に光明皇后が発願し、全国の国分尼寺の総本山として建立されました。

光明皇后が実際に住まいとされていこともあり、法華寺御所とも呼ばれていたそうです。

「古代ひな人形展」では、皇女や貴族の子女がお寺に入られる際に持参したひな人形や、
一刀彫の親王雛など約100体の由緒あるひな人形が公開されます。

また、敷地内にある庭園では100本以上ある椿や梅がこの時期見ごろとなり、
参拝者を迎えてくれます。

法華寺 椿.jpg


少し南に向かって、お隣の大和郡山市では、3月4日(日)まで、
旧城下町一帯の寺社・町屋・商店にひな人形を飾り、
道行く人々の目を楽しませてくれます。


近隣では、「奈良町にぎわいの家」でも、
この時期には豪華なひな段や床の間に様々なおひな様が飾られ、
訪れる人々は築100年の町家空間の中で季節の風物詩を楽しむことができます。

雛壇 にぎわいの家.JPG


近くで見てみると、伝統工芸の粋が集結したひな人形は
表情も衣装もさまざまに工夫されていて、
昔の人が愛着をもって大切にしてきたのを感じます。

翁 にぎわいの家.JPG

官女 にぎわいの家.JPG


奈良町を巡った後に、法華寺や大和郡山市まで自転車で足を延ばすのも
気持ちのよい気候になってきました。

サイクリングでのひな巡りもぜひ一度お試しください。


「観光案内所 繭」では、レンタサイクルを行っております。

お勧めのルートや、界隈の見所も一緒にご案内いたしますので、
お気軽にお声掛けいただき、早春の奈良をご堪能ください。

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