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月乃音 中国茶稽古 6月開講

月乃音 中国茶稽古記録 6月
於studio noix
晴/気温30℃/湿度64%

口味Taste+食感Mouth Feel+XFactors

口味Taste→味覚
舌全体の表面にある感覚器官「味蕾」で感じる
「甘/あまい」「旨/うまみ」「酸/すっぱい」など

食感Mouth Feel→食感
歯で確かめる感覚、「柔らかい」「なめらか」「歯ごたえがある」

X Factors
視覚、聴覚、嗅覚など五感で感じるもの
季節、天候、気温、湿度、日差しなど環境によるもの
香りにまつわる記憶、幼い頃の思い出、など
過去の記憶によみがえるもの

茶の三大主成分
ポリフェノール、カフェイン、アミノ酸
渋み、苦み、旨味などの味わいをもたらし、これらが香りや味わいに転換。
様々な要因が重なり、茶葉による風味や香り、味わいの違いが生まれます。
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馬鞭草 Varbena officinails 台東産
中国、ヨーロッパ、日本に広く分布する「馬鞭草」、
名の由来は「乗馬に用いる鞭」に似ていることから。
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80℃の湯を注ぐと、清涼感のある爽やかな香りが稽古場に充満します。
黄色、緑、黄緑が混ざり合い、見た目にも香りにも
蒸し暑さを忘れさせてくれる涼やかな水色
檸檬のような清々しさにほのかな甘みを感じる薬草です。

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花蜜烏龍茶 2015年春摘み 台東鹿野
花蜜のような甘い香り、青々としたふくよかな葉の風味に
渋みや旨味が重なり、飲みすすめるうちに濃厚な甘さへと
味わいの変化が感じられます。
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干菓子に焼菓子、赤い包みに優しい風味の台湾ヌガー
茶の味と相まって、それぞれに際立つ味わい。
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野放白毛猴黄茶 2019年春 台北坪林
黄茶は茶葉を蒸らす「悶黄」を経て作られます。
独特な風味と薄い黄色の水色が特徴。
味わう機会が少なく稀少な黄茶、
その風味を味わうために集中が高まります。
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茶席には茶壺に代わり酒器。
茶壺とのつくりの違い、茶器との距離感、
湯の動きや注ぎ方をとらえます。
茶席に座り、茶淹れの流れを身体に伝え呼吸を整えます。
黄茶には肉桂とさつま芋の焼き菓子を。
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水音が響く静寂の中、木漏れ日を背景に
乃月先生の茶への姿勢、言葉、纏う空気、
すべてに深い学びが感じられます。

次回7月22日(火)開講

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