月乃音 中国茶稽古 9月開講
月乃音 中国茶稽古記録 9月
於studio noix
晴/気温28℃/湿度57%
山中問答
閩南烏龍茶 安渓鉄観音
福建省南部、泉州安渓県の山奥に連なる茶山、
安渓は鉄観音の故郷、茶都と呼ばれる
後に安渓より台湾への移住者が
「木柵鉄観音」「正叢鉄観音」を完成させた
烏龍茶
一心三葉の茶摘→日光萎凋→室内萎凋→炒青→揉捻→包揉
→初期乾燥→再包揉→再乾燥
ひと粒に仕上げられた茶には若芽と成長した葉が混ざり合い、
深みと奥行きのある香りが特徴
「調香」
空間香としてベルガモットやローズなどの香りに
鉄観音の「蘭花、甘香、焙煎香」が添えられ
表現された香りを心身で聞き、次第にうつりゆく香りに集中
心を整える静謐な時間(調香師 MICO 南田みのり氏)
安渓鉄観音
福建省泉州安渓県大坪
品種/鉄観音
左から陳香、清香、濃香※一番右は台湾/木柵鉄観音
濃香
2024年伝統製法 重焙煎
焙煎の香ばしい香り、甘みのあとゆっくりと渋みが広がり
ポリフェノール成分である旨味が引き立つ
陳香
1996年以降 軽発酵緑化
年月を経て旨味が増し、塩味、渋みが重なり深みのある香り
淡く軽やかな水色
茶菓子「サモサ」
じゃがいも、カルダモン、しいたけ、マッシュルーム、銀杏、すだち、
オレガノ、フェンネル、ひもとうがらし、など多種の食材で作られ
鉄観音の香りと同様に、その味わいが層に重なり、
スパイスと香ばしい香りが熱々の茶と引き立て合い、絶妙な味わいに
思わず、笑顔があふれます
清香
2020年5年以上経過したもの 焙煎なし
淡い黄色の水色が特徴
旨味のあとにやわらかな渋みや甘みが感じられ
飲み進めると後味が増し、茶杯に残る香りも楽しい茶
秋深まる頃、乃月先生のしつらえと茶淹れを目の前に、
茶学とまつわるひとつひとつの言葉を体感する稽古時間
安渓鉄観音と調香の香りに包まれ思考を深める
かけがえのないひとときを過ごしました
次回10月21日(火)開講