鹿の舟のいま

奈良町の狛犬

新年には神社仏閣にお参りされた方も少なくないと思います。


その際、狛犬は目にされたでしょうか。


神様や聖域をお守りする守護獣で、犬ではないそうですが、

戌年の始めに奈良町周辺の狛犬を訪ねてみました。


入口や本殿の両脇に静かに鎮座しているせいか、

何度も訪れている神社やお寺でも

驚くほどその姿が思い出せないことがあります。

しかしよく見ると、実に様々な姿や表情をしているのに気づきます。


例えば陰陽師との縁も深く、家内の安全を守って下さる、

鎮宅霊符(ちんたくれいふ)神社の狛犬。

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狛犬は中国から伝わった獅子像が日本で独自に発展したものですが、

勇猛な獅子とはかけはなれた、かなり親しみ深い表情です。


古くから地元で「ごりょうさん」と親しまれ、

歴史上の高貴な方々が祀られる御霊神社。


その鳥居の下には、また様子が異なった狛犬がいます。

20180111狛犬2.jpg


その佇まいに、どことなく愛嬌を感じます。

後ろ姿も個性的で、想像上の生き物だというのを実感します。


また京終(きょうばて)エリアで、長い歴史をもつ

飛鳥神社では波打つたてがみの勇ましい狛犬が出迎えてくれます。


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奈良市では少し足を延ばすと、都祁(つげ)高原の神社にも個性的な狛犬が点在しているそう。

お参りの際には少し注目してみると、楽しみがひとつ増えるかもしれません。


今年も皆さまと共に素敵な発見ができることを願っております。

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