刺し子の時間 開催いたしました
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新しい年を迎え、お正月の雰囲気が少しずつ落ち着き始めた1月11日(土)、
繭では3回目となる「刺し子の時間」を開催いたしました。
蚊帳生地に包まれた空間で、蚊帳生地から生まれた「ふきん」に、
草木染めをした刺し子糸で、思い思いの絵柄を描きます。
今回も、やわらかな肌触りが心地良い「白雪ふきん」を用いて、
ちくちく針を進めていきます。
まずは、蚊帳のふきんの特徴について、白雪ふきんの垣谷さんから伺います。![]()
今回使用した「白雪ふきん」は、目が粗く、とても薄い蚊帳生地を
幾重にも重ねて縫い上げ、仕立てられています。
また、刺し子の講師の平山先生は、
ふんわりとした素材感のふきんに、まっすぐに線を引くことは少し難しいのですが、
だからこそ、あたたかみのある線が生まれ、
少しの歪みや縫い目を気にすることなく、気軽に縫い上げることができる、
と、話してくれました。![]()
また、刺し子の時間を開催するたびに、
草木染された糸の色の幅を増やし、新しい図案の型を用意してくださいました。
糸の彩りが増えたことで、糸を選ぶ楽しみも会を重ねるごとに広がります。
今回は、お正月明けのおめでたい余韻が残る時期ということもあり、
縁起の良い日本の古典的な文様の型も新しくご用意くださりました。
一つの文様をふきん全体に描いたり、様々な文様を組み合わせたり、
と、描く人によって絵柄の幅も広がります。
先生が持参してくれた見本のふきんの数々や、図案集を見ながら、
好きな絵柄を確定し、ふきんに絵柄を描きます。
図案を描き終わったら、いよいよ刺し子を施します。
ちくちくと針を進める間の心地良い静けさ。
そして、時折、会話の中で生まれる和やかな笑い声。
とても良い時間の流れが、そこにありました。![]()
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年末年始、いつもより忙しなく過ごされた方も多いのではないかと思います。
少し落ち着きを取り戻した頃に、ゆったりと針仕事をすることで、
自然と自分と向き合う時間となり、穏やかな表情をされている方ばかりでした。
皆さま時間に余裕のある方ばかりであったため、
時間いっぱいまで刺し子を楽しみ、一区切り付いたところでお茶の時間を設けます。
「白雪ふきん」と高畑町にあるケーキ屋「空気ケーキ」が
一緒に作り上げたクリームサブレを、
大和茶とともにいただきながら、感想を分かち合います。
また、案内所の一角では、「白雪ふきんまつり」と題して、
元旦から白雪ふきん商品の販売も関連して行っており、
多くの方に買い物もお楽しみいただきました。
刺し子の魅力、そして白雪ふきん商品の魅力に触れていただき、
有難うございました。
今回も、キャンセル待ちのまま、ご参加いただけなかった方も多くおられました。
また改めて、刺し子の時間を設けたいと思っております。
是非、初めての方も、参加されたことがある方も、
また蚊帳の空間の中で刺し子を楽しめればと思っています。![]()